顎関節症・親知らず・抜歯・インプラントなど口腔外科領域、有病者歯科治療に特化した医療設備や歯科医師を配置しております。
有病者歯科について
医科麻酔科研修終了者による全身疾患の適切な判断と歯科医療行為のコラボレート
超高齢者社会を迎え、総人口に占める有病者の割合は今後増加することは容易に想像できます。
当院では多岐にわたる全身疾患を医科麻酔科研修や病棟管理経験により習得した歯科医師が医科・歯科両疾患を総合的に判断し治療を行います。
主な有病者歯科医療
高血圧症の方・不整脈をお持ちの方の術中循環動態の生態監視モニターによる把握や、抗凝固剤内服中患者
さんなどの処置についてなど歯科医師の知識は高度なものが要求されます。
例)現状で抜歯時に問題となっている抗凝固剤について簡便に説明を加えます。
脳神経疾患や循環器疾患によりワーファリン等の血液抗凝固剤や抗血小板薬の内服患者数は100万人をこえると言われています。これに対して抗凝固剤を休薬して抜歯などの観血的歯科処置を推奨されてきた過
去があります。
しかし、歯科処置に備えて休薬した循環器患者が血栓により重篤な虚血性心疾患(心筋梗塞等)を起こす確率は統計を取った救急医療機関によりばらつきがあるものの2~5%前後の患者さんが報告されて
います。これらにより、最新の考え方では体表や目、口腔内を扱う眼科や形成外科、歯科では外科処置を行うと
きにも抗凝固剤を継続したまま外科処置を行うことが推奨されています。
(理事長推奨PT-INR値~2.5まで)
平成22年3月(株)エーザイ主催
抗血栓療法の功罪について
理事長講演内容より抜粋
末梢血流が悪い糖尿病の方はしばしば歯性重症感染症を惹起する可能性が一般に高いとされております。
透析後の出血しやすい状態や内服薬の飲み方が問題となることがあります。
血液凝固に対しての問題点があります。
C型肝炎・アルコール性肝炎などによる肝硬変患者さん、肝機能障害患者さんの数も少なくありません。
ビスホスホネート剤《BP剤》内服中また、点滴注射を受けている患者さんの顎骨骨髄炎が最近増えています。
これらの知識をお持ちの懸命に勉強されている歯科の先生方はたくさんおられますが、実際に多くの症例を経験することは大変難しいことです。当院では経験豊富な医師を配置しております。
お気軽にご相談ください。